
2025年度 東京科学大学 出願動向詳細分析
2025 ⇔ 2024 学院・学科別 出願数と倍率の比較
| 学院・学科 | 2025 | 2024 | 志願増減 | 昨年比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 募集 | 志願 | 志願 倍率 |
募集 | 志願 | 志願 倍率 |
|||
| 理学院 | 128 | 740 | 5.8 | 143 | 758 | 5.1 | −18 | 97.6 % |
| 工学院 | 261 | 1,257 | 4.8 | 314 | 1,435 | 4.5 | −178 | 87.6 % |
| 物質理工学院 | 138 | 411 | 3.0 | 138 | 453 | 3.1 | −42 | 90.7 % |
| 情報理工学院 | 106 | 620 | 5.8 | 112 | 635 | 5.5 | −15 | 97.6 % |
| 生命理工学院 | 105 | 260 | 2.5 | 105 | 301 | 2.6 | −41 | 86.4 % |
| 環境・社会理工学院 | 80 | 359 | 4.5 | 80 | 400 | 4.7 | −41 | 89.8 % |
| 医学部 計 | 124 | 440 | 3.5 | 124 | 445 | 3.6 | −5 | 98.9 % |
| └ 医学科 | 69 | 301 | 4.4 | 69 | 296 | 3.7 | +5 | 101.7 % |
| └ 看護学専攻 | 35 | 81 | 2.3 | 35 | 60 | 1.3 | +21 | 135 % |
| └ 検査技術学専攻 | 20 | 58 | 2.9 | 20 | 89 | 3.9 | −31 | 65.2 % |
| 歯学部 計 | 61 | 233 | 3.8 | 61 | 201 | 3.3 | +32 | 115.9 % |
| └ 歯学科 | 33 | 163 | 4.9 | 33 | 123 | 2.9 | +40 | 132.5 % |
| └ 口腔保健衛生 | 20 | 47 | 2.4 | 20 | 60 | 2.1 | −13 | 78.3 % |
| └ 口腔保健工学 | 8 | 23 | 2.9 | 8 | 18 | 1.7 | +5 | 127.8 % |
*倍率は「一般選抜(前期日程を含む)志願者数 ÷ 募集人員」で計算。
データ出典:旺文社パスナビ(2024 年度データ)、Kei-Net 出願速報(2025 年度)、東京医科歯科大学公開 PDF、東進ハイスクール 出願倍率速報ページ。
1.全体概況と共通要因
- 定員削減が先行
合併初年度にあたり、理・工・情報理工の3学院で計 73 人、工学院単独で 53 人募集枠が絞られました。倍率はほぼ横ばいでも志願者数は見かけ上減少しています。 - 「女子枠」導入による選抜方式シフト
2025 年度から6学院すべてで総合型・学校推薦型に女子限定枠(計 143 人)を新設。この分、一般選抜枠が縮小したことが出願調整の一因です。 - 理工系人気の二極化
AI や情報系は依然人気が高い一方、化学・生物系はやや手控え。工学全体でも「機械・電気より情報」といった志向が強まり、各学院間で明暗が分かれました。
2.学院・学科別詳細
| 学院・学科 | 出願動向のポイント | 主な要因(事実ベース) |
|---|---|---|
| 理学院 | 小幅減(−2.4 %)ながら倍率上昇 | 募集を 15 人削減。数学・物理系は維持、化学系が微減傾向。基礎科学重視層は依然根強いが、就職直結型(情報・医工)へ流れる受験生が一部移動。 |
| 工学院 | 最大の落ち込み(−178 人) | 募集減に加え、機械・システム系専攻の志望控えめ。首都圏の私大工学部の奨学金拡充も競合。 |
| 物質理工学院 | 出願 9 % 減、倍率 3.0 に低下 | 定員横ばいだが化学・材料系で就職先の景気後退が懸念され、手堅い情報分野へ転身する動き。 |
| 情報理工学院 | 志願者はほぼ横ばいで競争率最上位 | DX・AI 関連学科中心に人気継続。募集縮小(−6 人)にもかかわらず倍率上昇。 |
| 生命理工学院 | −13.6 % と大幅減 | 医学部との住み分けが曖昧になり、医学科志望へのスライド現象が顕著。 |
| 環境・社会理工学院 | −10 % 減だが倍率 4.5 を維持 | 「再エネ×社会実装」の募集テーマは注目されるが、地球環境系全体で募集が多く供給過剰気味。 |
| 医学科 | +5 人と微増 | 医師国家試験合格率上位校という実績が安定人気を下支え。推薦型拡充の影響は軽微。 |
| 看護学専攻 | +35 % と大幅増 | コロナ禍以降の看護職需要の高まりと、大学病院実習が都心で完結する利便性が評価。 |
| 検査技術学専攻 | −34.8 % と急減 | 合併後のカリキュラム移行が不透明との口コミが影響。 |
| 歯学科 | +32 % と最大の増加 | ① 東京医科歯科大由来の高い国家試験合格率(84.4 %)が全国的に再注目された ② 工学院との連携で歯科材料研究に強みが出ると広報。 |
3.高校生向けアドバイス
- 出願時は「方式」と「定員移行」を確認しよう
一般枠が減っている学院もあるので、推薦型・女子枠を含めた募集人員の配分を必ずチェック。 - 情報系は倍率高め、併願計画を早めに
DX・AI 系は他大学も含め志願集中。早い段階で過去問研究と数学・情報の基礎固めを。 - 医・歯・看護は実習環境と国家試験実績がカギ
高い合格率や都市型実習(都心キャンパス)の強みを理解して、自分の将来像と照らし合わせよう。 - 理工系志望でも学際プログラムを活用
合併後は学院横断履修(立志プロジェクトなど)の機会が増える予定。興味が複数分野にわたる人は要注目。
まとめ
2025 年度は合併初年度で一般選抜枠が縮小し、全体として志願者がやや減少しました。とはいえ情報理工や歯学科など強みのはっきりした分野は人気を維持・拡大しています。定員配分の変化と各学院の特色を把握し、早期の準備と戦略的な併願計画で合格をつかみ取りましょう。